ワールドカップ

W杯グループHを経済の視点と国内リーグの強さで比較。ポーランド、セネガル、コロンビア、日本で優位なのは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

2018 FIFAワールドカップの組み合わせ抽選会が終わり、ワールドカップの予選グループが決定しました。日本はグループHで、対戦相手はポーランド、セネガル、コロンビアです。

今回はワールカップをより楽しむために、グループHのポーランド、セネガル、コロンビア、日本の4カ国を経済の視点と国内リーグの強さで比較していきます。

今回の比較内容は以下3点です。
① 人口が多い国は?
② GDP(国内総生産)が多い国は?
③ 国内のサッカーリーグが強い国は?

 

グループHで人口が多い国は?

最初にグループHのポーランド、セネガル、コロンビア、日本の4カ国の人口を比較していきます。

人口が多ければ、それだけレベルの高い選手が出現する確率が高くなりますので、人口は強豪国であるための1つの指標といえます。

例えば、サッカー王国のブラジルから才能豊かな選手が次々と現れるのは、サッカーの伝統があり、サッカーが文化として根付いているという理由はもちろんありますが、世界5位である約2億770万人の人口がベースにあることは間違いないはずです。

また、強豪国といわれるオランダがワールドカップの出場権を逃すことがあるのは、オランダの人口は約1702万人であり、他の強豪国より人口が少ないため、継続的にレベルの高い選手が出現する確率が他の強豪国より低くなることが関係するはずです。

人口の多さは国内のサッカーリーグが成長するためにも必要不可欠な要素です。人口が多いからこそ、国内の各地域にサッカーチームが存在することができ、その試合に観客を集客することができるからです。

グループHのポーランド、セネガル、コロンビア、日本の人口を見ていきます。4カ国の人口は表1となります。

グループHの中で、人口が1番多いのは日本の約1億2700万人です。2位はコロンビアで約4865万人、3位はポーランドで約3795万人、4位はセネガルで約1541万人となります。

世界10位である日本の人口は、コロンビアの人口の約2.6倍、ポーランドの人口の約3.3倍、セネガルの人口の約8.2倍もの人口となり、人口だけでいえば日本はグループHで頭一つ抜けた存在です。

 

グループHでGDP(国内総生産)が多い国は?

次にGDP(国内総生産 Gross Domestic Product)を比較していきます。

GDPとは、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額で、以下の計算式で算出します。

・GDP=「民需(消費・投資)」+「政府支出」+「貿易収支(輸出額-輸入額)」

GDPは経済の指標として使用されており、GDPが大きいほど国内の経済規模が大きいことになります。

代表の強化にはお金が掛かります。その意味では国内の経済規模が大きい国の方が資金を集めるのに有利です。また、国内のサッカーリーグの強化の点でも同様に有利となります。

グループHのポーランド、セネガル、コロンビア、日本のGDPを見ていきます。4カ国のGDPは表2となります。

グループHの中で、GDPが1番多いのは日本の約548兆2290億円です。2位はポーランドで約52兆1145億円、3位はコロンビアで約31兆3575億円、4位はセネガルで約1兆6395億円となります。

世界3位となる日本のGDPは、2位のポーランドの約10.5倍、3位のコロンビアの約17.5倍、4位のセネガルの約334倍にもなります。経済大国である日本はGDPではグループHの他の国に圧倒的な差をつけています。

 

グループHで国内のサッカーリーグが強い国は?

代表の強化に国内リーグのレベルアップは欠かせません。

グループHのポーランド、セネガル、コロンビア、日本の国内リーグを比較していきます。

国内リーグの比較ですが、今回はIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟:International Federation of Football History & Statistics)が公表している「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」を利用します。

グループHのポーランド、セネガル、コロンビア、日本の国内リーグの最上位リーグの概要と「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」のランキングをまとめたのが表3です。

グループHの中で、国内のサッカーリーグが1番強い国はコロンビアです。「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」において、全世界で2位となります。

コロンビアのサッカーリーグの最上位リーグであるカテゴリア・プリメーラA(Categoría Primera A)は1948年に創立されたリーグで、参加クラブは20クラブです。

参加クラブには、2016クラブワールドカップに南米王者として参加したアトレティコ・ナシオナルがいます。そのアトレティコ・ナシオナルがコパ・リベルタドーレスを制し南米王者になったことが、「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」のランキングで上位となった要因です。

グループHの中で、2番目に国内サッカーリーグが強い国はポーランドです。「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」において、全世界で32位となります。

ポーランドのサッカーリーグの最上位リーグであるエクストラクラサ(Ekstraklasa)は1927年に創立された歴史あるリーグで、参加クラブは16クラブです。

ポーランドはUEFAランキング2016では18位であり、チャンピオンズリーグの出場枠は1となります。但し、チャンピオンズリーグは予選2回戦からの参加です。今シーズンはレギア・ワルシャワが参戦しましたが、予選3回戦で敗退しています。
※チャンピオンズリーグでは予選3回戦の後はプレーオフで、そのプレーオフに勝利すると本大会のグループステージに参加できます。

グループHの中で、3番目に国内サッカーリーグが強い国は日本の最上位リーグであるJ1リーグです。「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」において、全世界で40位となります。

「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」では、韓国のKリーグは18位中国のスーパーリーグは36位となっています。近年のACL(アジアチャンピオンズリーグ)の結果を反映して、Jリーグより高い順位となっていますが、ACL2017で浦和レッズが優勝したことにより、J1リーグの順位が上昇することが予想されます。

グループHの中で国内のサッカーリーグが一番弱いのはセネガルです。「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」は80位までが公表されていますが、セネガルは圏外となっています。

セネガルのサッカーリーグの最上位リーグであるセネガルプレミアリーグ(Senegal Premier League) は1966年に創立されたリーグで、参加クラブは14クラブです。

アフリカ大陸の№1クラブを決めるCAFチャンピオンズリーグにおいて、セネガルはランキング上位の12カ国に入っておらず出場枠は1となります。今シーズンはASドゥアネス・ダカール が参戦しましたが、最初の予備予選でギニアのクラブに負けています。
※CAFチャンピオンズリーグでは、予備予選、予選1回戦、予選2回戦を勝利すると本大会のグループステージに参加できます。

 

グループHの順位予想

人口、GDP、国内のサッカーリーグの3つの指標でグループHの4カ国を比較してきました。各指標における4カ国の順位をまとめたものが表4となります。

人口やGDPで日本が圧倒的な1位であったことからも分かるように、日本はサッカーで世界一を狙えるベースを備えている国です。一方で、国内サッカーリーグの順位が低いことからも分かるように、ワールドカップ優勝経験国のようにサッカーの伝統があり、サッカーが文化として根付いているとは言えません。

日本という国のベースにサッカーが文化として根付いた時には、ワールドカップの優勝も現実味を帯びてくると考えますが、来年のワールドカップの順位予想を考えた場合には、国内サッカーリーグの強さの順位、つまり1位 コロンビア、2位 ポーランド、3位 日本、4位 セネガルがそのままグループHの順当な予想になるでしょう。

ワールドカップの組み合わせ抽選会において、日本は第4ポットですので、日本以外の世界の国々にとって、日本はグループ最弱の国と見なされるのは当然です。

そのような状況ですので、グループHの予想を覆す楽しみを持っているのは日本人だけです。

日本代表がグループHを突破して、ベスト16、ベスト8と勝ち進み、日本中が熱狂に包まれることを期待しています。

 

まとめ
・グループHの4カ国で人口、GDPは日本が圧倒的な1位。日本はサッカーで世界一を狙えるベースを備えている。
・グループHで国内リーグが強い国は、1位 コロンビア、2位 ポーランド、3位 日本、4位 セネガルとなり、この順位がグループHの順当な予想順位。
・日本がグループHを突破して、ベスト16、ベスト8と勝ち進み、日本中が熱狂に包まれることを期待。

※今回の分析では、IFFHSが公表している「THE STRONGEST NATIONAL LEAGUE IN THE WORLD 2016」を使用。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す