サッカースタジアム

吹田サッカースタジアムは負の遺産に!?2年目で既に赤字経営という厳しい現実。

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ガンバ大阪のホームスタジアムである吹田サッカースタジアムが2016年2月14日に開場してから、2016シーズン、2017シーズンと2シーズンが過ぎました。建設資金140億円以上を寄付と助成金で集めたことでも注目を浴びた吹田サッカースタジアムの現状を経営の視点で見ていきます。

サッカークラブの経営を考えた時に重要になるのが予算管理です。予算を策定して、実績管理を行うことは、目標を明確にしてクラブの方向性を定め、効率的に活動していくために不可欠なものです。

ガンバ大阪はサポーターミーティングを年1回開催しており、その中で経営陣から収入、支出等の経営の数値と総入場者数やファンクラブ数等の経営以外の数値の実績と新シーズンの目標を説明していますので、今回はこの数値を使用して、予算管理の観点で、ガンバ大阪の経営を見ていきます。




 

1.  ガンバ大阪の2017年リーグ戦の入場者数の目標は?

最初にガンバ大阪の2017年のリーグ戦の入場者数の目標を見ていきます。

「2017年2月4日(土) 第16回サポーターミーティング」によると、2017年のリーグ戦の入場者数の目標は表1となります。表1には2015年と2016年の実績も含めています。

ガンバ大阪の2017年のリーグ戦の平均入場者数の目標は27,500人となります。総入場者数の目標としては467,500人となります。

2016年の平均入場者数の実績が25,342人ですので、2017年は約8.5%増の平均入場者数を目標として設定しています。

 

2.  ガンバ大阪の2017年リーグ戦の入場者数の実績は?

次に、先ほどの目標に対する実績を見ていきます。

「2018年2月17日(土) 第17回サポーターミーティング」によると、2017年のリーグ戦の入場者数の実績は表2となります。

ガンバ大阪の2017年のリーグ戦の平均入場者数の実績は24,277人となります。総入場者数の実績では412,710人となります。

2017年のリーグ戦の平均入場者数の目標は27,500人でしたので、実績は目標に対して3,223人少ない結果となっています。目標は未達であり、目標達成率は約88%となっています。

さらに、この2017年の実績ですが、2016年の実績をも下回る結果となっています。2016年の平均入場者数の実績が25,342人でしたので、2017年は2016年よりも1065人減少しています。

2017年は約8.5%増の平均入場者数を目標として設定していましたが、結果として、約4%減の平均入場者数となっています。

 




3.  ガンバ大阪の2017年の収支の目標は?

次に、ガンバ大阪の2017年の収支目標を見ていきます。

「2017年2月4日(土) 第16回サポーターミーティング」によると、2017年の収支目標は表3となります。表3には2015年と2016年の実績も含めています。

ガンバ大阪の2017年の収支の目標ですが、収入は54億5000万円、支出は54億3600万円で、合計(収入-支出)は1400万円のプラスを見込んでいます。

2016年の収入の実績が51億1600万円ですので、2017年は約6.5%増の収入を目標として設定しています。

支出については、2016年の支出他の実績が50億9700万円ですので、2018年は約6.7%増の支出を計画しています。支出他の増加の理由は、選手の強化やスタジアムの改善のためです。

 

4.  ガンバ大阪の2017年の収支の実績は?

次に、先ほどの収支の目標に対する実績を見ていきます。

「2018年2月17日(土) 第17回サポーターミーティング」によると、2017年のリーグ戦の収支の実績は表4となります。

まず、ガンバ大阪の2017年の収入の実績は49億6500万円となります。

2017年の収入の目標は54億5000万円でしたので、実績は目標に対して4億8500万円足りないという結果となっています。目標は未達であり、目標の達成率は約91%です。

さらに、この2017年の実績ですが、2016年の実績をも下回っています。2016年の収入の実績が51億1600万円でしたので、2017年は2016年よりも1億5100万円の減収となっています。

2017年は約6.5%増の収入増を目標として設定していましたが、結果として、約3%減の収入減となっています。

支出については、目標は54億3600万円でしたが、実績は49億6700万円と4億6900万円少なくなっています。シーズン途中において、目標の収入を大幅に下回ることが見込まれたので、支出を抑えた結果であると考えられます。

最後に合計(収入-支出)ですが、目標は1400万円のプラスを見込んでいましたが、実績は200万円のマイナスに落ち込んでいます。2年目で既に赤字経営に陥っていることが分かります。

 

5.  吹田サッカースタジアムは負の遺産に!?

2017年の入場者数の実績から判断すると、吹田サッカースタジアムの観客動員数は2年目にして曲がり角に突入したと言えます。

また、収入に目を向けても、入場者数の減少が影響して、2年目にして頭打ちとなっています。

サッカー専用スタジアムを建設することにより、観戦者にサッカーの魅力が伝わり、それが入場者数の増加に繋がり、さらに収入が増加するという図式は、2年目にして既に崩れていることが分かります。

しかも、2年目にして、(収入-支出)が赤字に転落していることは致命的とも言えます。

特に問題だと感じることは、「2018年2月17日(土) 第17回サポーターミーティング」の資料において、ガンバ大阪は赤字に転落している事実を意図的に記載していないことです。昨年度までの資料には(収入-支出)の項目が記載されていましたが、赤字に転落した当年度の資料では当該項目が綺麗に削除されています。赤字に転落していることをサポーターに見せたくない、非難を受けたくない、という意図が透けて見えます。

経営の結果をフェアに開示する意思がない経営陣が、今後、経営を立て直せる可能性は限りなく低いと考えます。

吹田サッカースタジアムの運営スキームでは、指定管理者であるガンバ大阪が用地の賃借料、維持管理についての費用、大規模修繕費を負担する必要があります。

スタジアムは年月とともに老朽化していくものです。2年目で赤字に転落したガンバ大阪にとって、スタジアムの修繕費用を積み立てていくことは難しいでしょう。

現実を直視し、経営を改善していかない限りは、吹田サッカースタジアムは負の遺産になる可能性が高いと言わざるを得ない現状です。

 

まとめ

・吹田サッカースタジアムの入場者数、収入は、2年目にして既に曲がり角に突入している。
・2年目で赤字に転落している現実を直視し、経営を改善していかない限りは、吹田サッカースタジアムは負の遺産になる可能性が高い。




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コメント

  1. @GMBO2008 より:

    拝読しました。
    大筋はその通りかと思います。

    去年考えたところもあり、
    ご参考になれば。
    https://twitter.com/gmbo2008/status/1019957394783141888?s=21

    他の記事も興味深いのでこの後、読ませていただきます。

  2. より:

    修繕費の積み立てってしてないのかな?
    支出の内訳なんかも詳しく知りたいものです。

  3. 吹田スタジアムに募金したアホなサポです より:

    成績不振、アクセスが良くない、想定外の芝の張り替え費、近隣商業施設との兼ね合いによりデーゲームが少ない、など改善すべき要素が多いのが現状だからね。
    まあ今年も動員減だからまた負の遺産とか書かれるんだろうな。そして野球ファン達のエサになるんだよ。サッカー専用スタジアムとか要らないもの作るなって。

  4. まんた より:

    サッカーファンが「維持費やその他諸々の費用もガンバ持ちですよ」とか言ってたのはやっぱり嘘で
    結局は行政負担かよ、税リーグ

    1. 匿名 より:

      本当ですよ
      そもそもどうしてこの記事を読んで「維持費は吹田市持ち」という認識をなさるのでしょうか?

  5. 匿名 より:

    建設費の一部を募金で手当てしたのに
    募金の損金扱い・固定資産税の免除・totoの資金等々で
    所有権を放棄するあたりサッカースタジアムの限界を感じる

  6. 匿名 より:

    プロ野球は観客減ってもいいのは立地がやっぱりいいところが多いからなのかな

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