2016年度の入場者数データを使って、Jリーグのクラブ別の観客動員数の特徴を平均入場者数の上位、中位、下位の3分類で分析します。
リーグ戦の平均入場者数が多い上位チーム
まずは、平均入場者数が上位のチームを見ていきます。
リーグ戦の平均入場者数が多い上位5チームのランキングは以下となります。
リーグ戦の平均入場者数が一番多いチームは浦和レッズの3万6935人です。2位のガンバ大阪に1万人以上の大差をつけていますので、断トツの1位です。
Jリーグのチームの中で浦和レッズの存在感が大きい要因の1つは、この圧倒的な観客動員数です。浦和レッズの観客動員数は、他のチームを大きく引き離しています。Jリーグにおいて浦和レッズがビッククラブと言われる所以です。
2位以下はガンバ大阪、横浜F・マリノス、FC東京、川崎フロンターレが続きます。
1位の浦和レッズを含めた上位5チームはJリーグの中でも安定した人気を誇るチームです。
この5チームですが、2位のガンバ大阪を除いて、残りの4チームは関東地方のチームであり、ホームスタジアムは東京駅から26km圏内と比較的都心に近い場所にあることは特徴の1つです。
リーグ戦の平均入場者数が少ない下位チーム
次に平均入場者数が下位のチームを見ていきます。
リーグ戦の平均入場者数が少ない下位5チームのランキングは以下となります。平均入場者数が少ない順のランキングです。
リーグ戦の平均入場者数が一番少ないチームはヴァンフォーレ甲府です。
その後に、柏レイソル、湘南ベルマーレ、大宮アルディージャ、サガン鳥栖が続きます。
上位5チームの中で4チームが関東地方のチームでしたが、下位の5チームの中にも柏レイソル、湘南ベルマーレ、大宮アルディージャと関東地方のチームが3チーム含まれています。
関東地方に山梨県を含めた首都圏にはヴァンフォーレ甲府も含まれるので、下位の5チームの中の4チームが首都圏のチームであることは1つの特徴です。
J1の18チームの中に関東地方のチームは8チームありますが、上位に4チーム、下位に3チームと別れていますので、平均入場者数に関して大きな格差が存在することが分かります。
リーグ戦の平均入場者数が中位のチーム
最後にリーグ戦の平均入場者数が中位のチームを見ていきます。
リーグ戦の平均入場者数が中位のチームのランキングは以下となります。J1のチーム数は18チームですので、上位5チームと下位5チームを除いた8チームとなります。
関東地方のチームですが、中位のチームには鹿島アントラーズの1チームしかいませんので、残りのチームは関東地方以外の各地方のチームとなります。
ガンバ大阪を除いて地方のチームの平均入場者数は少なくはないですが、多くもないという状況です。
観客動員数とそのチームの人気は比例しますので、Jリーグの観客動員数の上位のチームが関東地方のチームに集中しているという現状は、日本においてJリーグを盛り上げていくことを考えると、大きな課題です。
各地方の有力チームが観客動員数で上位を争うようになると、Jリーグはもっと面白くなりますので、Jリーグとして地方を盛り上げていく施策を積極的に実施すべきです。
まとめ
J1の関東地方の8チームは平均入場者数の上位と下位に分かれており、チーム間の格差がある。
関東地方以外のチームの平均入場者数は多くも少なくもない。各地方の有力チームが観客動員数で上位を争うようになると、Jリーグはもっと面白くなる。