2018年シーズンも始まり、各チームは新しいユニフォームを身にまとい、新たな戦いに挑んでいます。
今回はJ1チームのユニフォームの胸スポンサー企業に着目します。
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2018シーズンのJ1チームのユニフォームの胸スポンサーは?
ユニフォームには、胸、背中、袖等の複数の場所にスポンサーをつけることが出来ます。その中でスポンサー契約額が一番高いのが胸スポンサーです。
選手を正面から映した時に一番目立つ場所にあり、チームの顔となるスポンサーと位置付けられ、広告効果が一番高いためです。
ヨーロッパではユニフォームの胸スポンサーの契約額が高騰しています。
2016年に楽天がスペインのFCバルセロナと、2017-18シーズンから4年間にわたり年間5500万ユーロ(約64億5000万円)のスポンサー契約を締結したのは、胸スポンサー契約額の高騰の代表的な例です。
Jリーグではまだまだ高額なスポンサー契約を獲得しているチームはない状況ですが、現在の各チームの胸スポンサーはJリーグの各チームを支えてくれる大切な存在です。
J1の各チームの胸スポンサーにはどのような企業があるのか思い浮かびますか?
2018シーズンのJ1リーグの各チームのユニフォームの胸スポンサー企業は表1となります。表1には各企業の主な事業も記載しています。
表1を見ると日本でも有数の企業が名を連ねています。
名古屋グランパスのトヨタ自動車、横浜F・マリノスの日産自動車、柏レイソルの日立製作所は世界有数の企業です。また、ガンバ大阪のパナソニック、川崎フロンターレの富士通も日本を代表する企業です。
その他にも皆さんが知っている企業が並んでいるのではないでしょうか。
J1チームの所在地と胸スポンサー企業の本店所在地との関係は?
次に、J1チームの所在地と胸スポンサー企業の本店所在地との関係を見ていきます。
J1チームの胸スポンサー企業の本店所在地の一覧が表2となります。
表2を見ると、各チームの都道府県と本店所在地が同一であるチーム、つまり地元企業が胸スポンサーであるチームは、J1の18チーム中で13チームとなります。
地域密着を掲げているJリーグですが、多くのチームで地元の有力企業がスポンサー企業となってくれていることが分かります。
例えば、髙田社長と共に一躍有名となったV・ファーレン長崎の胸スポンサー企業は、地元の長崎県佐世保市に本店を置く「ジャパネットたかた」です。
現状は、「ジャパネットたかた」がV・ファーレン長崎を支えていると思いますが、V・ファーレン長崎が活躍し、広く愛されるクラブになることにより、「ジャパネットたかた」にも好影響を与えるはずです。
また、Jリーグ№1の観客動員数を誇る浦和レッズの胸スポンサー企業は、地元の埼玉県の越谷市に本店を置く「ポラス」です。
ポラスは埼玉県・千葉県・東京都を中心に住宅事業を展開している企業です。ポラスの知名度は全国的には低いと思いますが、浦和レッズのユニフォームの胸スポンサーを務めることで知名度を高めており、浦和レッズにとっても、地元企業のポラスにとってもWIN-WINの関係にあると言えます。
J1チームの設立母体と胸スポンサー企業との関係は?
次に、J1チームの設立母体と胸スポンサー企業との関係を見ていきます。
J1チームの胸スポンサーと設立母体の一覧が表3となります。
表3を見ると、18チーム中の9チームにおいて、設立母体の企業が胸スポンサーとなっていることが分かります。
これらの企業は、25周年を迎えたJリーグにおいて、その設立当初からJリーグの各チームを支えている企業となります。今のJリーグの発展に貢献し続けてくれた企業といえます。
Jリーグを支える企業の懐具合とは?
最後にユニフォームの胸スポンサー企業の懐具体を見ていきます。懐具体の指標として各企業の売上高を見ていきます。
胸スポンサー企業の売上高のランキングが表4となります。
表3を見ると、J1リーグの胸スポンサー企業の売上規模がいかに大きいが分かります。
筆頭は名古屋グランパスの胸スポンサー企業であるトヨタ自動車です。売上高は驚異の25兆8134億9600万円です。この売上高は世界の企業の売上高ランキングでも5位に位置する数字です。
名古屋グランパスの2017年1月期の売上高(営業収益)は47億1300万円ですので、トヨタ自動車の売上高から見れば、名古屋グランパスの売上高は微々たるものであることが分かります。
一方で、最下位は石屋製菓です。北海道のお土産の定番である「白い恋人」を販売している会社です。売上高は165億4700万円です。
石屋製菓にとっては、コンサドーレ札幌の胸スポンサー料は微々たるものではないはずですが、地元の企業として胸スポンサーとなっていることは、コンサドーレ札幌にとって非常に有り難いことだと思います。
まとめ
・ユニフォームの胸スポンサー企業はJリーグの各チームを支えてくれる大切な存在。
・地域密着を掲げているJリーグにおいて、多くのJ1チームで地元の有力企業がユニフォームの胸スポンサー企業となってくれている。