1993年のJリーグ開幕当初は10クラブで始まったJリーグですが、その数は拡大して現在は53チームとなっています。J1が18チーム、J2が22チーム、J3が13チームの計53チームです。
「さすがに増やし過ぎじゃない?」という意見もありますが、Jリーグとしては理念に沿って活動しています。
その理念とは、「地域に根差したスポーツクラブ」を核として、誰もが生涯を通じてスポーツを楽しめる環境をつくり、「豊かなスポーツ文化の醸成」を具現化することです。
「地域に根差したスポーツクラブ」が念頭にあるので、47都道府県の全てにJチームがあるのが理想です。現在は38都道府県にまで広がっていますので、Jチームがないのは残り9県です。
あなたの住む地域にJチームはありますか?
あなたの住む地域のJチームは思い浮かべてください。すぐに思い浮かびますか?
次の県に住む方は思い浮かばなかったかもしれません。
青森、福井、三重、滋賀、奈良、和歌山、島根、高知、宮崎
上記の9県は現在、Jチームがない県です。
Jチームが少ない地方は?
次にJチームが少ない地方をみていきます。各地方で都道府県数の違いがありますので、数ではなく以下の数式の割合でみていきます。
Jチーム率(各地方のJチームがある都道府県の割合)= Jチームがある都道府県数 ÷ 所属地方の都道府県数
先ほどのJチームがない県をみると特定の地方の県が多いことに気づきましたか?
Jチームが少ない地方の正解は近畿地方です。
近畿地方は7府県のうち4県にJチームがない状況ですので、Jチーム率は43%です。
近畿地方にはガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、京都サンガF.C.とJ1所属もしくは元J1所属の知名度の高い4チームがいるためサッカーが盛んなイメージがありますが、近畿地方という枠組みでみると決してサッカーが盛んな地方ではないという結論になります。
最後に各地方のJチーム率は以下の表となります。
近畿地方の次にJチーム率が低いのは四国地方の75%ですので、いかに近畿地方の43%が低いかが分かります。
まとめ
Jチームは38都道府県にまで広がっていて、Jチームがない県は残り9県。近畿地方へのJチームの普及が遅れている。