Jリーグ 世界との比較

ヨーロッパ以外の世界のサッカーリーグとJリーグを比較。見えてきたJリーグの現在地

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今回はヨーロッパ以外の世界のサッカーリーグとJリーグを比較していきます。

ヨーロッパ以外の世界のサッカーリーグとJリーグを比較することで、世界におけるJリーグの現在地を見ていきます。

 

Jリーグと比較する世界のサッカーリーグ

今回Jリーグと比較する世界のサッカーリーグは以下の6カ国のリーグです。

①ブラジル
②アメリカ・カナダ
③中国
④オーストラリア
⑤インド
⑥南アフリカ共和国

 

①ブラジル

サッカー王国であるブラジルのサッカーリーグはCampeonato Brasileiro Série A(カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA)です。

Campeonato Brasileiro Série Aには、2012年のクラブワールドカップでチェルシーを破って世界一となったSCコリンチャンス、ネイマールが在籍していたサントスFC等のクラブが所属しています。

 

②アメリカ・カナダ

アメリカ合衆国およびカナダのプロサッカーリーグはMajor League Soccer(MLS)です。

デビッド・ベッカムの加入で一躍有名となったロサンゼルス・ギャラクシー、元ブラジル代表のカカが所属しているオーランド・シティSC等のクラブが所属しています。

 

③中国

中国のプロサッカーリーグは2004年にスタートしたChinese Super Leagueです。近年、豊富な資金力でスター選手をヨーロッパから獲得していることから注目を浴びているリーグです。

2013年、2015年とACLを2度制した広州恒大、ブラジル代表にも名を連ねたオスカル、フッキを獲得してACLの準決勝まで進出した上海上港等のクラブが所属しています。

 

④オーストラリア

オーストラリアのプロサッカーリーグは2004年に創設されたA-Leagueです。A-Leagueには、ニュージランドからも1チームが参加しています。

2015年にACLを優勝したウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC、デル・ピエロやキングカズもかつてプレーしたシドニーFC等のクラブが所属しています。

 

⑤インド

インドのプロサッカーリーグは2013年に創設されたIndian Super Leagueです。但し、インドには、2007年に発足したプロサッカーリーグであるI-Leagueもあり、現在は1国に2リーグがある状態です。

FIFAの規定で1国1リーグ制が定められているので、Indian Super Leagueは、現状はトーナメント戦との位置付けとなっていますが、今後はIndian Super LeagueとI-Leagueが統合して1つのリーグとなる見込みです。

インドの人口は13億人を超えますので、国内の市場規模の大きさを考えると、今後急成長する可能性のあるリーグです。

 

⑥南アフリカ共和国

2010年のワールドカップ開催国である南アフリカ共和国のサッカーリーグがSouth African Premier Divisionです。

アフリカ大陸で最も成功しているリーグの1つと言われています。2016年のクラブワールドカップに出場したマメロディ・サンダウンズ等のクラブが所属しています。

 

Jリーグと世界のサッカーリーグの平均観客数を比較する

前述した6カ国とJリーグを比較していきます。

最初にJリーグと世界のサッカーリーグの平均観客数を比較します。Jリーグも含めた各リーグの平均観客数のランキングが表1となります。

1位は中国のChinese Super Leagueで平均観客数は24,200人です。

近年、大物外国人の獲得で話題となっている中国のChinese Super Leagueですが、平均観客数にも大物外国人の獲得の効果が出ているといえます。

平均観客数24,200人は、ヨーロッパを含めた世界のリーグの中でも第5位の平均観客数ですので、Chinese Super Leagueが今後も継続的に成長することができれば、ヨーロッパのリーグを追い越す可能性もあります。

2位はアメリカ・カナダのMajor League Soccerで21,700人3位がインドのIndian Super Leagueで20,100人です。両国のリーグも高い平均観客数を確保しています。

次の4位にJリーグが位置しています。平均観客数は18,000人です。25周年を迎えたJリーグですが、一定の平均観客数を確保しているものの、ヨーロッパ以外のリーグである中国、アメリカ・カナダ、インドのリーグに負けている状況です。

約4万人の平均観客数のドイツのブンデスリーガや、約3万6000人の平均観客数のイングランドのプレミアリーグに近づくためにも、Jリーグも2万5000人、3万人と平均観客数を増加させていくことが目標となります。

 

Jリーグと世界のサッカーリーグの収入を比較する

次にJリーグと世界のサッカーリーグの収入を比較します。

Jリーグと世界のサッカーリーグの収入を比較したものが表2となります。収入については、各リーグに所属するチームの収入の下限と上限の金額の幅で示しています。収入の上限の金額順のランキングとなります。

1位はブラジルのCampeonato Brasileiro Série Aで収入幅は8億9600万円~107億5200万円です。Campeonato Brasileiro Série Aは収入の上限の金額と下限の金額の幅が広く、クラブ間の格差が大きいことが特徴です。

2位は中国のChinese Super Leagueで収入幅は19億2000万円~76億8000万円です。近年の勢いのままに上限の金額で2位となっています。

尚、上海上港がチェルシーから獲得したオスカルの移籍金は6000万ユーロ(約76億8000万円)ですので、Chinese Super Leagueの収入の上限の金額と同じとなっています。

クラブの収入の全てが移籍金に消えてしまう計算になりますので、上海上港はクラブの収入規模を無視した選手獲得を行ったことが分かります。

次の3位にJリーグが位置しています。収入幅は15億3600万円~60億1600万円です。Jリーグの金額の下限はヴァンフォーレ甲府、上限は浦和レッズです。

2位の中国のChinese Super Leagueの収入幅は19億2000万円~76億8000万円ですので、Jリーグと中国のChinese Super Leagueの収入の規模は実はかなり近いことが分かります。

4位はアメリカ・カナダのMajor League Soccerです。Major League Soccerの収入幅は12億8000万円~38億4000万円となります。他のリーグとして比較して収入幅の上限の金額が低いことが特徴です。

 

世界のサッカーリーグの中でのJリーグの現在地

 Jリーグをヨーロッパ以外の世界のサッカーリーグとの比較で見ていくと、Jリーグは健闘しているといえます。

ヨーロッパのサッカーリーグの中で特にドイツのブンデスリーガ、イングランドのプレミアリーグ、スペインのリーガエスパニョーラと比較すると、どうしても見劣りしてしまうJリーグですが、ヨーロッパ以外の世界のサッカーリーグと比較すると、決して悲観する平均観客数、収入ではないことが分かります。

日本のJリーグだけでなく、アジア圏の中国、オーストラリア、インドでもサッカーリーグが成長してきています。アジア圏の人口は世界の人口の約62%を占める一方で、ヨーロッパの人口は世界の人口の約8%でしかないことを考えれば、近い将来にヨーロッパに対抗できるサッカーリーグがアジア圏に出現したとしても決して不思議ではありません

 

まとめ
・ヨーロッパ以外の世界のサッカーリーグと比較して、Jリーグは決して悲観する平均観客数、収入ではない。
・Jリーグだけでなく、アジア圏の中国、オーストラリア、インドでもサッカーリーグが成長している。近い将来にヨーロッパに対抗できるサッカーリーグがアジア圏に出現したとしても不思議でない。

※今回の分析では、「Deloitte Football Money League 2017」を使用。

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