Jクラブ経営

Jリーグのクラブは誰のもの? スポンサーのもの、サポーターのもの、それとも?

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Jリーグのクラブは誰のものだと思いますか?

 

今回はJリーグのクラブの運営母体について見ていきます。

 

Jリーグのクラブの運営母体の法人とは?

 

Jリーグのクラブの運営母体を法人といいます。法人とは、法律によって「人」とされているものです。法律によって「人」とされることで、権利義務の主体となる資格が認められます

 

現在のJリーグのクラブの法人の種類としては、以下の2種類があります。

①株式会社

②特定非営利活動法人

 

①株式会社は、株式を発行して投資家から資金を調達し、その資金で事業活動を行なう会社のことです。

 

一般の企業で働かれている方は、自分の会社は株式会社であることが多いのではないでしょうか。規模の大小はあると思いますが、法人の種類としては同じものです。

 

②特定非営利活動法人は、ボランティア活動をはじめとする市民の自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進することを目的として法人格を付与された団体のことです。

 

皆さんも耳にしたことがあるNPO法人と呼ばれる団体がこの特定非営利活動法人です。NPOとはNonprofit Organizationの略です。直訳すると「非営利組織」ですが、正確な意味に近づけて訳すと「民間非営利組織」となります。

現在J1、J2、J3で54のJクラブがありますが、株式会社が53クラブ特定非営利活動法人が1クラブとなりますので、ほぼ全てのJリーグのクラブが株式会社の形態を取っているのが現状です。

 

唯一の特定非営利活動法人は2014年にJリーグに入会し、現在はJ3に所属しているY.S.C.C横浜です。法人名は「特定非営利活動法人 横浜スポーツ&カルチャークラブ」となります。

 

Jリーグのクラブは誰のものか?

 

Jリーグのほぼ全てのクラブが株式会社ですので、「Jリーグのクラブは誰のものか?」という問いかけは「株式会社は誰のものか?」という問いかけと言えます。

 

「株式会社は誰のものか?」という議論は経営学の世界で昔から論じられてきた命題です。

 

一般的な考え方としては、以下の2つです。

①会社は株主(ストックホルダー:stockholder)のものである

②会社は利害関係者(ステークホルダー:stakeholder)のものである

 

①の考え方に立つと、Jリーグのクラブは資金の出資者である株主のものとなり、株主に該当するのは実際に資金を出資しているスポンサー企業、地方公共団体等です。

 

②の考え方に立つと、Jリーグのクラブは株主だけでなく顧客、従業員等利害関係者のものとなり、該当者は株主だけでなく、Jリーグのクラブ関係者やサポーター、ホームタウン等も含まれることになります。

 

Jリーグのクラブのイメージでいうと②の考え方が合っていますので、ここでは②であるという立場を取ります。

したがって「Jリーグのクラブは誰のものか?」という問いかけに対する回答としては、Jリーグのクラブは「株主、クラブ関係者、サポーター、ホームタウン、クラブを愛するすべての人のもの」です。

 

但し、一般企業も含めた株式会社としては、①の考え方が最近の主流です。“株主価値重視”、“もの言う株主”という言葉はまさに①の考え方に沿ってのことです。

 

まとめ

・Jリーグのクラブの運営母体の法人は、ほとんど全てのクラブが株式会社の形態である。
・「Jリーグのクラブは誰のものか?」という質問には2つの考え方ある。

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