サッカーアカデミー

Jクラブの「アカデミー関連収入」の実態は何か?横浜F・マリノスを例に分析する。

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今回はJクラブの営業収益の内訳の1である「アカデミー関連収入」を分析します。

最初に、Jクラブの営業収益の内訳は以下の5つとなります。

①「広告料収入」
②「入場料収入」
③「Jリーグ配分金」
④「アカデミー関連収入」
⑤「その他」

①「広告料収入」、②「入場料収入」、③「Jリーグ配分金」と並んで④「アカデミー関連収入」が収益の柱の1つになっていることが分かります。

この「アカデミー関連収入」はどのような収入なのかイメージできますか?

「広告料収入」、「入場料収入」、「Jリーグ配分金」はイメージがしやすいと思いますが、「アカデミー関連収入」はイメージできない人も多いと思います。

そこで今回はJクラブのアカデミー関連収入を分析します。

 

アカデミー関連収入とは?

アカデミー関連収入とは各Jクラブの育成事業に関する収入です。

育成事業と聞くとお金を投資(支出)するイメージをもつ人もいると思いますが、ここでの育成事業はそのイメージとは違います。

ここでの育成事業は簡単にいうとサッカースクールです。サッカースクールですのでスクール会員は入会費や月謝を支払う必要があります。

横浜F・マリノスのサッカースクールのケース

Jクラブの中でもアカデミー関連収入が多い横浜F・マリノスを例にして見ていきます。

横浜F・マリノスのサッカースクールであるマリノスフットボールアカデミーの説明は以下の内容となります。

『マリノスフットボールアカデミーは、現在約3500名の会員が在籍している1985年に発足したサッカースクールも今年2015年4月で30周年を迎えた。
トップチームを頂点とする育成体制は、サッカーを通した幅広い地域に根ざし、運営することで優秀な選手、人材を輩出し世界へ羽ばたくクラブを目指しております。当スクールでは幼児~中学生までの体力作り・サッカーの技術向上だけではなく、マナーや協調性、自主性を養い、心身の成長を促し、F・マリノスの一員として地域に貢献できる人材を育成しています。』
※出典:横浜F・マリノスOfficial Web Siteより抜粋

小学生であれば、全国にはスポーツ少年団がたくさんあり、多くの小学生がサッカーをプレーできます。また、中学生であれば、部活動でサッカーをプレーできます。

サッカーをプレーするということだけでいえばマリノスフットボールアカデミーに入会するメリットは少ないです。スポーツ少年団でも部活動でも同じです。

一方で、マリノスフットボールアカデミーだけがもつメリットがあります。

このサッカースクールは横浜F・マリノスのトップチームに繋がっていることです。

各カテゴリーのセレクションで合格することにより上のカテゴリーに進むことができ、一番上のカテゴリーがトップチームである横浜F・マリノスです。

約3500名の会員の中でトップチームまで上がることができる選手は実際にはほとんどいないと思いますが、トープチームに繋がっていることは夢があります。

アカデミー関連収入を算出する

横浜F・マリノスのアカデミー関連収入を算出していきます。

横浜F・マリノスの月謝は各校によって違いますが、各校とも¥8,000前後の金額となっていますので、仮に¥8,000としてアカデミー関連収入を算出します。先ほどの公式HPより会員は約3,500人ですので、会員は3,500人とします。年会費は以下となります。

会員3,500人 × 年会費(月謝¥8,000 × 12カ月)= 3億3,600万円

年会費で3億3,600万円もの収入があることが分かります。

2015年の横浜F・マリノスのアカデミー関連収入は4億1,300万円ですので、差額が7億7000万円あります。

この差額は入会金や教材費(指定ユニフォーム、ジャージ等)であると考えられます。

スクール会員は横浜F・マリノスのサポーターとなってスタジアムに観戦に訪れることも期待できますので、マリノスフットボールアカデミーの収益への波及効果はとても大きいです。

サッカースクールの収入を金額で示すと少し生々しくなりますが、上述したように、サッカースクール事業は横浜F・マリノスとスクール会員の両方にメリットのある、WIN-WINのビジネスモデルですので、Jチームが大きな収入源を開拓するためには、今後も重要なビジネスであると考えます。

まとめ
「アカデミー関連収入」はサッカースクール事業による収入。スクール会員がサポーターとなることによる収益への波及効果も大きい。Jチームとスクール会員の両方にメリットのあるWIN-WINのビジネスモデル。

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